犬のしつけ読本

小型犬の病気

大型犬と小型犬では、飼い方も少しずつ異なりますが、かかりやすい病気も異なってきます。
それぞれの犬の特徴的な病気について知っておきましょう。

・膝蓋骨脱臼
小型犬の代表的な病気であり、すべての小型犬に多発します。
膝蓋骨(膝のお皿)がずれてしまう病気で、重症になると、足を引きずって歩くようになります。

・椎間板ヘルニア
代表的な腰の病気の一つです。
ダックスフンドに多くみられますが、シーズーやペキニーズなどにもみられます。

・軟口蓋伸長症
小型犬は呼吸の回数が比較的多いため、軟口蓋と呼ばれる口の奥の方にあるヒダが伸びて大きくなってしまう場合があります。
軟口蓋が伸びてくるといびきをかくようになります。
頭の短い短頭種では、ほとんどの犬がいびきをかきますが、短頭種以外の犬がいびきをかく場合は、この病気が疑われます。

・気管虚脱
気管の一部が細くなる病気で、8歳前後に発症します。
犬の喉を少し刺激して、1〜2回の軽い咳で済む場合は正常ですが、5回も6回も続けて咳き込む場合は、この病気が疑われます。
普段何もしないときでも咳をしている場合も、気管虚脱の可能性があります。

・心臓弁膜症
8歳を過ぎると、心臓病にかかる確率が高くなります。
最も多いのは心臓の弁の病気である心臓弁膜症です。
心臓病の最初のサインは乾いた咳です。
喉の刺さった骨を吐き出そうとするかのような咳を繰り返すときは要注意です。
動物病院を受診してください。
できれば、8歳を過ぎたら、心臓の定期検査を受けるようにしましょう。