犬のしつけ読本

健康チェック

普段から犬の健康状態をチェックしておくことも、病気の早期発見に役立ちます。

健康管理のためのチェック項目は4項目で、犬も人間も変わりありません。

◆体温 犬の平熱は、小型犬では39度前後、大型犬では38度前後です。
午前中は低く、午後は高めになります。
散歩の前後でも体温は変化しますので、同じ時間・同じ状態の時に測りましょう。
肛門に体温計を差し入れて測ります。
水銀体温計は中で折れた場合大変危険ですので、電子体温計を選びましょう。
汚れ防止のため、体温計の先端にラップを巻いて使います。

◆体重 体重の減少はもちろん、急激な増加も何らかの病気にかかっている可能性が高くなります。
量り方は、小型犬の場合は、犬を抱いたまま体重計に乗り、自分の体重を引いて計算します。
大型犬は体重計の上に置いたバスケットやトレーに入れて量り、トレーなどの重さを引いて計算します。

◆脈拍数
標準脈拍数は、小型犬で1分間に60〜80回、大型犬で1分間に40〜50回です。
後ろ足の付け根にある動脈で測ります。
犬を横に寝かせ、後ろ足を持ち上げた状態のまま、付け根を触って動脈を見つけてください。
1分間もじっとさせていることは難しいと思いますので、15秒間の脈拍数を4倍してください。

◆呼吸数
標準呼吸数は、小型犬で1分間に20回〜30回、大型犬では1分間に約15回です。
犬を座らせた状態で、正面に向かいあい、15秒間の呼吸数を数えて下さい。
吸って吐く動作で1呼吸と数えます。