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☆新人歌手の日本一のファン、その正体とは?★

 北島三郎といえば、日本歌謡界の大御所的存在だが、そもそもは流しのギター
弾きからデビューを果たした苦労人だ。そんな彼の初舞台でのエピソード。
 開演前、北島は覚悟していた。「お客さんは誰も北島三郎なんて歌手は知らな
い。だから客席の反応は冷たいだろう。でも、一生懸命歌えば、それでいい」
 そう自分に言い聞かせて彼は舞台に上がった。ところが……
「サブちゃん!」
 ステージに上がった彼に客席の右側から黄色い歓声が飛んだのだった。
 まさか自分にファンがいるなんて。そう思っていると、今度は客席の左側から
「サブちゃん!」という声が飛び、テープが飛んできた。
 戸惑いながら歌い続ける北島に向かって、後ろから前から次々と声援が飛んだ。
「サブちゃん!」「サブちゃん!」
 一体どんな人が自分に声援を送っているのか?
 客席を見渡した彼はたった1人で声援を送り、場内をかけずり回っている1人
の女性を発見した。それは北島の妻だった。

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