Top >  仕事元気が出る話 >  ★「先生、それは俺が寝る布団ですよ」☆

★「先生、それは俺が寝る布団ですよ」☆

 歌手の千昌夫さんはまさしく天国と地獄を味わった。
 かつては大変な資産家として超リッチな生活を送っていたが、
 バブル崩壊で巨額の借金を背負うはめになった。

 そんな千さんが上京した時の話。

 小さいころから歌手になると決めていた彼は、
 高校の修学旅行で上京する時、うまい手を考えついた。

 あらかじめ宿泊する旅館に「ハハキトク スグカエレ」という電報を
 打っておき到着するや先生に見せた。

 そして、作曲家の遠藤実さんの家に直行。自分の歌を聴いてくれと頼んだ。
 3日間粘った末、遠藤さんは根負けし、歌を聴くことになった。

 ところが、自己流で歌ってきたので、ピアノの伴奏と合わない。
 すると、千さんはこう言ったのだ。
「先生、そのピアノ止めて、俺に一人で歌わせてください」

 遠藤さんはとにかく高校だけは卒業するように、千さんを諭して帰らせた。
 やれやれと思っていると、ほどなく岩手県から荷物が届いた。

「そうか、いろいろ迷惑かけたお礼にリンゴでも送ってきたんだろう。
 見かけによらず感心な奴だ」

 遠藤さんが中を開けると、なかには布団一式が入っていたのである。
 驚いていると、千さんが玄関から姿を現わし、こう言った。

 「先生、それは俺が寝る布団ですよ」

 大成する人間にはこれくらいの図々しさと粘りが必要なのだろう。

 そんな千さんは、今は自ら「歌う借金王」と名乗って営業を続けている。
 人間、これくらいタフに生きられたらいいよね。

関連エントリー

★「抱きしめて!」☆ ★「先生、それは俺が寝る布団ですよ」☆ ★「愚か者になる能力が必要である」☆ ★「私は十円の原稿料の方がうれしいのです」☆ ☆新人歌手の日本一のファン、その正体とは?★ ☆石ころだって磨けばかならず光る★ ☆腕を出して★ ☆評判はイマイチ★ ☆見事なひらめき★ ☆娘の一言★ ☆ウインナーコーヒー★

スポンサードリンク